脱皮
大暑 『土潤いて溽暑し(つちうるおいてむしあつし)』 (新暦 七月二十八日~八月一日頃)
秋田も明日からやっと晴れマークが続く天気となりそうです。いよいよ夏本番となるかな~。
昨日、とある自然観察会に参加して、セミの羽化を観察してきました。
私は少し遅れて会場入りすると、暗闇に子供達の声。
早速合流しすると、既に羽化しているセミを見つけて観察中。
いました、いました。
観察した場所が、素敵な庭園で、古い建物の軒先で羽化するセミ。なかなか、乙なものでした(笑)
もちろん、木にも抜け殻が沢山。と言っても、木によって殻が付いている木と付いていない木があり、これだけでも観察して調べたら面白そうですね。地面には、幼虫が這い出した穴がポコポコありました。
そして、這い出した幼虫を一匹持ちかえって、自宅で観察会をする事にしました。
網戸にくっつけて観察開始です。
しかし、なかなか一ヶ所に留まって羽化する体勢に入りません。もしかして、明るすぎる?というこで、周囲を暗くすると、動かなくなります。また、電気を付けると動き始めてしまいます。意外と光に敏感なようです。
暗くして暫くほっておくと、両足を広げてじっと動かなくなり、両脇が膨らみ背中が白っぽくなってきました。
そして、私がちょっと眼を放していたら『あ、出てきた!』と息子の声。
どれどれ、見に行くと頭~背中のあたりから、白い成虫が膨らむように出てきました。
さらにゆっくりと、
観察会の時に、『落ちそうになるけど、大丈夫だよ』と聞いていましたが、どんどん仰け反っていきます。
まじで、大丈夫~!?
とにかく、間違って網戸を揺らさないよう、動く時は振動させないよう、皆で息をこらえて見つめていました。
そして、ゆっくり体勢をおこし始めると、『がんばれ~』と皆で応援。
セミを囲んで皆で集中する姿、はたからみたら滑稽だったかもしれませんね(笑)
その願いが通じたのか、なんとか前足を自分の殻に引っかける事に成功。
すると、お尻がするっと出てきて、見ていて少し安心できる体勢になりました。
ただ、左前足の爪と、右足の一本が欠けているようです。羽化直前に、私達がいじったからかな~。特に、右前足が上手く使えなくて、かなり苦労している様子でした。
その後、徐々に羽も伸び始め、
ここまで、来れば一安心。
そして翌朝、下に引いていた座布団にくっついていましたが、無事生存してました。
朝は、気温の影響かほとんど動きませんでしたが、ちゃんと生きていたようで、私が仕事に行っている午後に、採取した場所に行って離してきたとの事でした。
今までの飼育した事のある脱皮する生き物のコノハムシやトラフカラッパ、エビ類で、脱皮の失敗により命を落とす悲しいケースに何度か遭遇してきました。脱皮というのは命をかけた大仕事なんだな~とあらためて思います。
とりあえず、無事成虫になってくれてよかった~。
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